虹色のヴァイオリン

虹色のヴァイオリン
赤川 次郎 / 光文社
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虹色のヴァイオリン 赤川次郎 光文社

シリーズ物の多い赤川さんの中にあって多分私の一番好きなシリーズが
この杉原爽香のシリーズ。
毎年、9月に文庫本で刊行されついに17作目杉原爽香三十一歳の冬。
この作品を知らない方にとってはヒロインが三十一歳って年食いすぎとか
思うかもしれませんがこれでいいのです。いや、こうでなくてはいけないのです。
このシリーズは毎年現実の人たちと同じように年齢を重ねていくのです。

第一作若草色のポシェットでは15歳中学三年生だった爽香もいつのまにやら三十一歳
この作品に思い入れがあるもう一つの理由は同い年なこと(文庫本発売時で考えると)
連載時で年齢を考えると一歳年上になってしまいますけどw

そんなこんなで毎年事件に巻き込まれるのもどうかと思うがその辺は主人公なので
我慢してもらいましょう。

また、題名も凝っていて「何々色の何々」という形で統一されています。
いままでに出てきた”色”を順番に挙げていくと・・・
若草色、群青色、亜麻色、薄紫、琥珀色、緋色、象牙色、瑠璃色、暗黒、小豆色、
銀色、藤色、うぐいす色、利休鼠、濡羽色、茜色、そして虹色。
20代はなぜか暗い色が多かったのが茜色、虹色とやっと明るめの色になってきました。
色が変わるのと同じようにお話の中で登場人物たちも変わっていきます。

人の輪、子供達へつなぐ命、歳を重ねていく意味・・・
色々なものをミステリーの向こうに見せてくれるお話です。

さて、この作品は赤川次郎が未読の方にも自信をもってお勧めできる作品です。
しかしながら、やはり、未読の場合一作目の若草色のポシェットから読むことをお勧めします。
やはり20代後半から30代前半の同じ世代の方にぜひ読んでほしい作品です。
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by yukrid71 | 2004-09-10 22:48 | 小説