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F-1開幕2戦を終えて

王ジャパン、WBC優勝おめでとう!!!

けど、今回はF-1のお話。

yukridです。こんにちは。

開幕2戦、バーレーンとセパン(マレーシア)が終了しました。思ったことなどをつらつらと書いてみます。

チャンピオンシップ争い・相変わらず強いルノー

バーレーンがアロンソ優勝、セパンがフィジケラ優勝、アロンソ2位の1-2フィニッシュ。ルノーチームは2戦ですでに28ポイントを稼ぎ出し、ドライバーズでもアロンソが最大20ポイント取れるところを18ポイント稼ぎ出し磐石のスタートを切った。今年もチャンピオンシップに向けコンストラクターズもドライバーズもルノーが強さを見せ付けている。
2番手グループはフェラーリ、ホンダ、マクラーレン、ウィリアムズといったところか。皇帝ミハエル・シューマッハも開幕戦2位、第2戦6位とまずまずの滑り出しである。この2戦マクラーレンはトラブルが多くまともに戦えていない。特にライコネンなどは呪われているかのようである。その割にはそれなりの速さを見せている。ウィリアムズは当たりを引いた、これについては後述したい。ホンダは2戦目でバトンが表彰台3位。バリチェロはめぐりが悪いのか行いが悪いのか色々と巻き込まれたりペナルティを受けたり散々だが、今後、立て直してくるだろう。
この下にザウバーとレッドブル。さらにその下に、トヨタ。最後尾前にトロロッソとMF1。そして最後尾を指定席にしているスーパーアグリである。
トヨタは期待が大きかった割には出遅れている。今後の巻き返しを期待したい。
全体としてはルノーの優位は動かないが去年、後半になるほどマクラーレンやウィリアムズと差が詰まったようにシーズン中の開発力はそちらが優位だ。フェラーリもこのまま終わるとは思えない。初戦のシューマッハの2位はしっかり力でもぎ取ったものではあるが現状のルノーとの差を思い知らされた2位でもあった。

新星現る!

ウィリアムズに驚くべき新人が現れた。ニコ・ロズベルグ。若干20歳の青年である。デビュー戦バーレーンで7位完走、初ポイントを獲得した上に最速ラップを記録。2戦目のセパンでは、初めてのサーキットにもかかわらず予選3位に入ってみせた。(決勝はマシントラブルからリタイヤ)今年、ウィリアムズは自動車メーカー製のエンジンを搭載しなくなったため戦力は落ちたと考えられている。その中での快挙なのである。
ニコの父はケケ・ロズベルグ。往年のF-1チャンピオンである。意外にF-1では親子で活躍するドライバーは多い。ジルの子、ジャック。グラハムの子、デーモン・・・マリオの子、マイケルはF-1ではいまいちだったけど。ニコも父親の血を引いているのだろうか、今後の活躍に注目である。

純日本製チームの挑戦

紆余曲折があったものの1月にようやく参戦が許可されたスーパーアグリは純日本産チームである。チーム代表は鈴木亜久里。(確かフランスかどっかのクオーターだが)ドライバーは佐藤琢磨と井出有治。エンジンはホンダ、タイヤはブリジストン。待ちに待った純日本産のチームである。
しかし、シャーシは4年落ちのアロウズのものをレギュレーションにあわせて改造しただけのあり合わせ。実質の準備期間は4ヶ月ほどという強行日程である。(他のチームは前年のシーズン中盤に次シーズンのレギュレーションが固まり次第開発に入る。オフシーズンに入るなりテストが行われるので開発期間は最低半年から9ヶ月。テスト期間だけでも3ヶ月から4ヶ月はある)バーレーンが始まるまでにしたテストは実質2回。これではまともに走れるかどうかも不安が出るところである。実際、初戦のバーレーンは佐藤が完走はしたものの6回のピットストップを余儀なくされ、井出はリタイアした。なんでも初回のピットイン時、佐藤と井出のピットインタイミングが重なってしまい(無線にトラブルが出ていたらしい)、佐藤は燃料補給等を行わずピットをスルー。次の週に再び入りルーチンのピット作業を行うが、出て確認すると燃料が入っていない。再度入りなおし、ピットクルーが戸惑っているので佐藤が「ガソリンください」と言ったそうである。(本来、燃料の残量などはピットでもモニターしている。が、おそらくそのあたりにもトラブルを抱えていたのであろう)
2戦目のセパンでは佐藤は2度のルーチンピットストップを無難に決め、レースでもMF1のリウッツイをあおるレースをしてみせた。井出はまたもリタイヤであったが、まだチーム体制も不安定ななか、2台を完璧に仕上げるのは難しいということなのであろう、井出はしばらくは難しい展開が続くことが予想される。
とりあえず、今のところはMF1が目標となるだろう。トロロッソを相手にしだしたときやっとF-1チームになったといえるかもしれない。現在はまだ本番のレースでテストをしているような段階だ。トップチームとの隔たりは限りなく大きい。今後、チームとして軌道に乗ったとしてもルノーやフェラーリと戦うのは無謀かもしれない。それでも、純日本産のチームに期待せずにはいられないのである。表彰台のてっぺんに琢磨が上り、コンストラクターズとドライバーズの国家が流れるとき、涙することになるかもしれない。

さあ、次はアルバートパーク。オーストラリアGPだ。

by yukrid71 | 2006-03-22 13:42 | F-1